三角絞めでもてなして

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百日紅~Miss HOKUSAI~(ネタバレ)

百日紅~Miss HOKUSAI~

百日紅~Miss HOKUSAI~

2015/日本 上映時間90分
監督:原恵一
原作:杉浦日向子
脚本:丸尾みほ
キャラクターデザイン:板津匡覧
美術監督:大野広司
色彩設計:橋本賢
CGディレクター:遠藤工
撮影監督:田中宏侍
演出助手:佐藤雅子
編集:西山茂
音楽:富貴晴美、辻陽
主題歌:椎名林檎
アニメーション制作:Production I.G
声の出演:杏、松重豊、濱田岳、高良健吾、美保純、清水詩音、筒井道隆、麻生久美子、立川談春、入野自由、矢島晶子、藤原啓治
パンフレット:★★★★★(850円/ちょっと高いけど、原恵一監督にサインをもらったから5つ星…という身も蓋もない理由)
(あらすじ)
活気溢れる江戸の街。両国橋の夏の昼日向をまっすぐ歩いてくる意志の強そうな女、お栄(杏)は23歳の浮世絵師。移りゆく四季と共に、父であり師匠の葛飾北斎(松重豊)や仲間たちと浮世絵を描いて暮らす日々。そして、今日もまた浮世の街を歩いてゆく……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の感想は、不必要な下ネタやくだらない文章、そしてウソが多く書かれており、この映画が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まないで!
※この映画に関しては、カゲヒナタさんのブログとかはちごろうさんの感想を読むといいよ(馴れ馴れしく)。


もともと“チャンバラがメインじゃない時代劇”には興味がない上に、今年から新作映画は年に120本しか観ない(特撮&ドキュメンタリーを除く)という自分ルールを徹底しようと思っていまして。さらに最近、自分のことを掘り下げてみると、「そんなにアニメが得意じゃない」ということを自覚したので、いくら原恵一監督作だからといって、観るつもりはあまり起きなかったんですけれども。5月にキネカ大森で上映された「カラフル 」&「エスパー魔美 星空のダンシングドール」の2本立てが素晴らしすぎたので、「やはり原恵一監督作は観に行こう (´∀`) シカタナシ」と思い直したのです。


一応、貼っておきますよ↓ あなたのハートにテレポートッ!m9`Д´し ビシッ


エスパー魔美 OP 投稿者 9038BH7


そんな感じで迎えた6月頭の水曜日。テアトル新宿に行ったら席がほとんど埋まっていたので、「さすがはサービスデーだな… (`Δ´;) ヌゥ」と感心していたら、なんと上映前に「麻生久美子さん&原恵一監督のトークイベント」がありましてね。ダサTウォーズの審査委員長として名高い伊賀大介さんの嫁にほとばしるほどデレデレする監督を微笑ましく観た後、映画を鑑賞したんですが、良い映画でしたよ… ( ;Д;) イイエイガダナー


テアトル系列は割引サービスが多いから好き。
テアトル新宿

ロビーには力を入れた展示が! 「観客のメッセージ」が書かれた付箋が貼られていたりして。
ロビーに展示が!

超可愛いと思ったのがこれ。まぁ、僕は新宿3丁目のつけ麺屋によく行くので、読めましたけどね (偉そうに)。
共感したメッセージ

原恵一監督のサイン入り色紙や…。
原恵一監督のサイン色紙

サイン入りポスターも飾られていましたよ。
サイン入りポスター

トークイベントも楽しかったです (´∀`) ウフフ
トークイベント


とりあえず乱暴に物語を書くと、23歳の浮世絵師・お栄は、父であり師匠の葛飾北斎&その弟子の善次郎と暮らしていまして。龍を召喚して絵に封じ込めたり、花魁の首が伸びたり、歌川国直に恋をされたり、初五郎に片想いをした挙げ句に「本当のセックスを知らないと春画は描けないのYO!m9`Д´し ビシッ」と男娼を買いに行ったり、お栄が描いた地獄の絵が有閑マダムを夜な夜な苦しめたり、雨の日に道ですれ違う際に傘を傾けてぶつからないよう「傘かしげ」をしたり…な〜んてことがありながらも(一部ウソ)、それなりに問題を解決していたんですが、しかし。生まれつき病弱で目が見えなかった妹のお猶(なお)がとうとう死亡。なんとなくションボリしつつも、「その後、お栄はいろいろあった結果、消息不明になったぜ!ヽ川`Д´)ノ アバヨ!」なんてテロップが出たりして。現代の隅田川が映って、映画は終わってました。


椎名林檎さんの「最果てが見たい」を貼っておきますね↓




非常に良く出来たアニメでしたね〜。技術的なことはサッパリわかりませんが(汗)、アニメとしてのクオリティは高いんじゃないでしょうか。江戸の風俗や文化、町並みの描き方もスゲー良くて。「着物の着付け描写に問題がある」なんて話もあるようですけど(汗)、同時期に観た実写映画「駆け込み女と駆け出し男」にも感じたような“その当時の雰囲気”がリアルだった印象。それと、北斎やお栄が描く龍や妖怪が実体化したり、何らかの影響を及ぼしたりする場面もおどろおどろしくて良かったんですが、あれは江戸っ子に備わっていたという超能力「ロク」が発動した…ってことなんでしょうな(眉唾な文章)。

あと、私事で恐縮ですが、「今年で奥さんとのセックスレスが5年になる→欲求不満」ということなのか(苦笑)、若干のアダルト要素にグッときたというか。例えば、お栄が枕絵を描くために男娼に抱かれに行くくだりですよ。若いころ、「女性漫画家がリアルな性描写を描くために、知人の草食系男子のチンコを写生しているうちに、いつの間にかセックスへーー 川;´Д`)(´Д`;) ハァハァ」なんてエロ漫画を読んだことを思い出してね…(遠い目)。いや、僕が中学生のころに流通していたエロ漫画なんて、女性器の場所が少し変だったりすることが多々あったし、確かに“簡単に資料をチェックできない時代”に“性”を知らずに性行為を描くのは大変だったのだろうなぁと。そういえば「男勝りな女性が“片想いの人”を振り向かせるため、知人の草食系男子と“色気”を身につけるべくシミュレーションをしているうちに、いつの間にかセックスへーー 川;´Д`)(´Д`;) ハァハァ」なんてエロ漫画も(ry


ちなみに、この「紙くずが散らかっている部屋」を観て…。
紙くずが散らかった部屋

「バキ特別編 SAGA」の「ティッシュが散らかっている部屋」を思い出したのは僕だけでしょうか。
ティッシュが散らかった部屋


その他、「タイトルを最初に知った時は『今どきは「Miss」じゃなく「Miz.」なんじゃないの?』って思ったけど、江戸時代だからあえて『Miss』にしたのかしらん?」なんて疑問が浮かんだことは置いといて。最後に「実写で現在の両国橋と隅田川が映る」というのも、いろいろな作品で「過去があるから今がある」ということを表現してきた人なだけに、原恵一監督の「らしさ」が伝わってきて良かったです。90分という見やすい上映時間も好感が持てるし、上映後はなんと監督にパンフにサインをしてもらって、さらに上機嫌。「多くの人に観てほしい映画ダナー ( ;∀;)イイエイガダナー」なんて心から思って、翌日には早速、原作本を買うほどだったというね。


続けて上映された「狂い咲きサンダーロード」は、応援の意味を込めて北斎ミルクティーミックスベリーのミニパンケーキを食べながらの鑑賞。
ミルクティーとパンケーキ

これが原恵一監督のサイン入りパンフ。家宝がまた1つ増えました。
サイン入りパンフ

杉浦日向子先生による原作漫画。面白かったです。
原作上下巻


ただ、ここまで絶賛して80点止まりなのは、やっぱり僕の好みとは合わないから。非常に身も蓋もない文章を書くと、映画も原作漫画も確かに面白かったんですが、基本的には「テラフォーマーズ」などを好む偏差値低めの男。いや、もちろん今作みたいな情緒溢れる作品は素晴らしいと思うんですけど、できれば「オレが実体化させた妖怪どもが江戸っ子を虐殺するのだ!(`∀´) フハハハハ」「おのれ、北斎! もはや父とは思わぬ!(`Δ´;し ヌゥ」「“目”を描き終わる瞬間を狙うんだ! (´Д`;) イマダ!」みたいな映画が観たかったなぁと(なにこの文章)。

なんて言うんですかね、以前、宮崎駿監督の「本当は少年が主人公の映画が必要なんです。だけど、それはものすごく悲劇的な映画になってしまうんです。『魁!!男塾』みたいなものを作るんだったら、そりゃあ、ぼくじゃなくても誰かがやってくれるだろうけど。でも、そういうのじゃないから」なんて発言を知った時、「いや、むしろ駿が作った『魁!!男塾』が観たいんだYO!ヽ(´Д`;)ノ アァン」って心から思ったように、原恵一監督にも「河童のクゥと夏休み」で垣間見せた暴力的なサイキックシーンが満載の映画を作ってほしいのです…。それと最近、娘の風梨幼(フュリオサ/仮名/3歳)への思い入れが尋常じゃないことになっているので、基本的に「小学生以下の子どもが死ぬシーン」があるとマイナス評価…って、多くの人に「もうお前、こういう映画は観んな ( ゚д゚)、ペッ」って思われた気がしますな ┐(´ー`)┌ シニタイ


お猶がスーパー健気だっただけに…。
お栄とお猶

彼女が死んだ時はすっかりエシディシ状態に(JOJO第2部)。もうフィクションで子どもを殺すのは禁止!(残念な文章)
あんまりだぁ!


ということで、例によって何が何やらな文章を書いちゃいましたが、非常に良い映画だったのでね、気になる人はぜひ劇場で観てほしい気持ち(「駆込み女と駆出し男」と勝手な2本立てにして観ると良いカモ)。原恵一監督、次はもっと暴力的な映画を撮ってくれたらいいのにな、そうだったらいいのにな (´∀`) オシマイ




僕が一番好きな原恵一監督作はこれですかね。僕の感想はこんな感じ



杉浦日向子先生による原作漫画。下巻もあります。



オフィシャルガイドブック。映画にグッときた人はどうぞ。



サントラです。デジタル盤もあります。



椎名林檎さんによる主題歌。聴くと涙が… (ノω・、) グスン



なんとカナダ人が書いた北斎の娘の物語。下巻もあります。



一応、貼っておきますが、「江戸しぐさ」は偽史なので気をつけて!


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2015/06/24(水) 23:05:05|
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