三角絞めでもてなして

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ドリーム・ホーム(ネタバレ)

ドリーム・ホーム※この記事は、2011年6月6日にアップしたものです。

ドリームホーム

原題:Dream Home
2010/香港 上映時間96分
監督・原案・脚本・製作:パン・ホーチョン
脚本・ラインプロデューサー:デレク・ツァン、ジミー・ワン
出演:ジョシー・ホー、イーソン・チャン、デレク・ツァン、ローレンス・チョウ、ジュノ・マック、ミシェル・イェ
(あらすじ)
香港の象徴的な景観として知られる美しいビクトリア・ハーバーが見える湾岸エリアにある高級高層マンション「ビクトリアNo.1」。ある晩何者かが管理人室に忍び込み、居眠り中の警備員を絞殺する。ほどなくマンションの住民に対しても血の惨劇が繰り返されるが、その犯人の正体は金融機関に勤める普通のOL、チェン(ジョシー・ホー)だった。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




82点


※今回の記事は、かなり残酷な表現の文章が書かれてたり、グロい画像が貼られてたりするので、そういうのが苦手な人は読まない方が良いです。

積極的にホラーを公開してくれる素敵な映画館のシアターN渋谷がかなり推してる感じだったので、観てきました。感想は、予想以上に面白かったですよ! やっぱりR-18指定の残酷映画は良いですな~。正直、真魚八重子さんの記事とか深町秋生さんの記事とかを読めば十分なんですが、僕なりに駄文を書き残して置きますね。

この映画、殺人鬼と化したヒロイン・チェンの凶行が容赦ない上に残酷描写も結構リアルかつハードなんですが(でも、過剰な感じはしない)、そこにユーモアがほのかに漂ってるから、いくらでも食べられちゃう感じなんですよネ (・∀・) さらに自らも傷を負いながら殺人を繰り返していくので、そんな彼女を応援したい心境になってくるという不思議。


ケガをしても積極的に殺人を続けるチェン。「ホテル代をケチるクズ男と不倫中」という設定も涙を誘う…。
傷を負うヒロイン


しかも、演出もなかなか気が利いてるんですよ。例えば、「メイドの後頭部をドライバーで刺す→目玉が床に飛び出す!→帰宅した夫がそれを踏む」という感じで“立てたフラグ”は丁寧に回収してくれるわ、「後背位でセックス中の男の背後からピストン運動と連動して包丁で突きまくる→男性器を切断して大量の血が出ると、背後が見えない女性は射精と勘違い→その後、切除した男性器を目の前に投げられて絶叫!」とか、観客が「こうならないかなぁ (・∀・)ワクワク」と思ったことは高確率で実行するわと、今までまったく知らなかったけど、パン・ホーチョン監督は信用できる男だと心から思いました。切断された指がレコードをスクラッチしたり、結束バンドを窒息させるために使うだけではなく応急処置にも使ったりとか、作品の端々に細かい気遣いが感じられたのもうれしかったなぁ。


背後からグサーッ! ちなみに切りとられた性器はモザイクなしでした。
後ろから刺殺!


正直、僕の奥さんが来月出産予定ということで、序盤の妊婦がお腹から倒れて破水するシーンは本当に恐ろしくて。さらに布団圧縮袋で窒息死させられるシーンもマジで厳しかったんですけど、その後の被害者は浮気夫やチャラチャラした若者たちなので、基本的には愉快に観られました。過去の回想シーンが冗長だったりもするんですけど、それも大量殺人を犯すまでに至る“チェンのマイホームへの執着”を描くためだと考えれば仕方なしですな。


布団圧縮袋で殺されるセレブ妊婦。隣室に内覧に来たチェンに「旦那が不在の時が多い」と知られたばかりに…(ノДT)
真空パック!


あと、物語自体も予想がつかなくて楽しかったです。騒音苦情として警官が2人やってきたシーンは「どうするんだろ(°д°;)」とドキドキしましたが、まさかあのタイミングで“口内にベッドの羽目板を思いっきり突き刺された女性”が包丁で襲ってくる→同士討ちになるとは…。ヒロインの犯行動機も「値段を吊り上げられてマンションが買えなくなって逆上したのかしら?」とか思ってたら、「実はマンションの価値を落とすためだった!」ってのも面白かったし(チェンがわざわざ階上の若者たちを殺したのは、自分が居住した後に騒音で苦しまないためですよね?)、最後の「サブプライムローン問題のアオリを受けてマンションの価格が急落→わざわざ殺人を犯す必要はなかった…」というオチもよく考えられてると感心しましたよ。念願のマイホームを手に入れて狂熱が冷めた彼女がそのニュースを聞く表情も素晴らしかったです。


警官来襲! 2人とも残念な死に方をします。
警察襲来!


腹を裂かれて腸が出た男が思いのほか長生きして愉快だったりとか、とにかくツボに入るシーンが多い映画でしたね。残酷描写と笑いの融合感は今年観た「冷たい熱帯魚」を思い出したんですけど(両監督が対談してますな)、最後まで観ると“話の畳み方の絶妙さ”から「ホステル」を連想したりして(内容自体は全然似てませんが)。不満を挙げると、チェンと不倫してた男が酷い目に遭わなかったのが残念だったくらいかなぁ。何はともあれ、オッパイも景気よく出てくるし、スラッシャー映画が好きなら、ほとんどの人が満足できる作品だと思います。

ちなみに「映画秘宝 2011年 07月号」にパン・ホーチョン監督のインタビューが載ってるんですが、「もともと自分が『どうしていつまでマンションが買えないんだっ!』っていう思いから生まれた」「大工道具を凶器に使うのは風刺」「ホラーである以上、途中で女の裸を入れなきゃ駄目だって決意した」など、非常にタメになる&信用できる発言が目白押しなので、気になる人はそちらも要チェックですぞ!




パン・ホーチョン監督作。「ドリーム・ホーム」とは全然違う作品みたいですが、評判はかなり高い様子。



園子温監督作。僕の感想はこんな感じ



イーライ・ロス監督作。内容は全然違うんですけど、“読後感”が似てたというか…。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2011/06/06(月) 18:51:25|
  2. 記事(2011)
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