三角絞めでもてなして

「三角絞めでつかまえて」(http://ameblo.jp/kamiyamaz/)の避難所的なブログです。

キャロル(ネタバレ)

キャロル※ムービーウォッチメンのリンク等を追加しました(5/23)

キャロル

原題:Carol
2015/アメリカ 上映時間118分
監督:トッド・ヘインズ
製作:エリザベス・カールセン、スティーブン・ウーリー、クリスティーン・ベイコン
製作総指揮:テッサ・ロス、ドロシー・バーウィン、トーステン・シュマッカー、ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン、ダニー・パーキンス、ケイト・ブランシェット、アンドリュー・アプトン、ロバート・ジョリフ
原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:フィリス・ナジー
撮影:エド・ラックマン
美術:ジュディ・ベッカー
衣装:サンディ・パウエル
編集:アフォンソ・ゴンサウベス
音楽:カーター・バーウェル
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、サラ・ポールソン、ジェイク・レイシー、カイル・チャンドラー、ジョン・マガロ、コリー・マイケル・スミス、ケビン・クローリー
パンフレット:★★★★(800円/パンフを開くと、テレーズが撮影した写真が出てくる仕様が素敵。記事も充実)
(あらすじ)
52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)にひと目で心を奪われてしまう。それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、「ブルージャスミン」「ブロークバック・マウンテン」「テルマ&ルイーズ」のネタバレに触れているんですが、どれも名作なので、観てから読んで!
※今回の記事は、「犯行予告」のネタバレ画像も貼ってあるので、知りたくない人は読んじゃダメ!
※今回の記事は、「ゲスの極み乙女。」が好きな人は不快になる怖れがあるので、読まないで!
※今回の記事は、濡れ場のシーンの画像が貼ってあるので、エロ画像に抵抗がある方は気をつけて!


「君は Funky Monkey Baby♪ヘ(゚∀゚*)ノオドケテルYO!なんて安易な文章からスタートしたことについては、あとで自分の心に向き合うとして。1月の映画駄話会に参加した時、確かサイモンさんやらスタ・エレさんやらが本作に期待して盛り上がっていた覚えがあるんですが、僕的にはあまり興味が持てなくて。尊敬する映画評論家の町山智浩さんの「たまむすび」の紹介が面白かったから、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けたものの、たぶん観ないと思っていたら、ムービーウォッチメンの課題映画になりましてね。まぁ、同じようなパターンで観た「スティーブ・ジョブズ|」は楽しかったし、「これもどうせ良い映画なのだろう」と高をくくりながら、3月1日=映画の日TOHOシネマズ新宿で観て来ました。確かに良い映画でしたヨ ( ;∀;)イイエイガダナー


11番スクリーン、ほぼ満席だったような。
11番スクリーン


パトリシア・ハイスミスの原作小説が「本人の体験を元に書かれた」とのことなので、ある意味、実話ベースの映画だそうで。なんて言うんですかね、演出は地に足が着いている感じで、画面も美しくて、僕ごときがわかるほど画面が贅沢で完成度が高かった印象。しかも、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラちゃんのケミストリーが素晴らしくて、悪い意味じゃなくて、雰囲気だけでも満足できるというか。とにかく度肝を抜かれたのがケイト・ブランシェットで、最近は「ブルージャスミン」での“残念なオバサン”のイメージが強烈だったものの、よくよく考えればスゲー美人なんだよなぁと(当たり前だけど)。今作の彼女は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズガラドリエルの時より綺麗に見えましたねぇ…(しみじみ)。


本作のケイト・ブランシェットはマジで美人でして。
キャロル(ケイト・ブランシェット)

質問されて、分かってなくても魅力的。授業で指した先生も「キャロルは仕方ないな」と許しそうなほどなのです(なにこの文章)。
分かってないわ

僕は映画を観ている間中、「アントニオ猪狩の愛人」のような気持ちでしたよ(「グラップラー刃牙」より)。
キレイ……ッッ

このブツブツ言ってた人と同一人物とは思えないというか、女優さんとはスゴいものですな…(「ブルージャスミン」より)。
ブツブツ言うケイト・ブランシェット


特に息を呑んだのが、ベッドシーン。そりゃあね、ついついルーニー・マーラちゃんの“小ぶりだけど白くて形の良い美乳”に目が行きがちですけれども! 今回、僕が目を奪われたのはケイト・ブランシェットのたくましい背中。僧帽筋中部から肩甲骨周辺の筋肉が発達していて実にカッコ良かったのです。ハッキリ言って、最初は「ルーニー・マーラちゃんを抱きたい」目線で今晩のオカズにする気マンマンだったのに(サラリとした口当たりのゲスな文章)、いつの間にか「ケイト・ブランシェットに抱かれたい」目線で観ていた…って、どうでも良いですかね (´∀`;) エヘヘ


ルーニー・マーラちゃんの美乳も気になりつつも、注目したいのはこの背中!
キャロルのベッドシーン

僕は「シグルイ」の駿河藩武芸師範・日向半兵衛正久のような気持ちになってしまい…。
なんたる異様な盛り上がり

思わずメモ帳に「ケイト・ブランシェットの背面の隆り、腕一本分の働きは充分にするものと覚えたり」と記入した…という雑なウソ。
背面の隆り


スゲー好きだったポイントは3つあって。1つ目は、恋をした時のときめきが描かれていたこと。あの2人が探りながら距離を縮めていくあたり、やはり自分の過去の恋を重ねてドキドキしたというか。例えば、手が触れあった時、アップとかにしないで、キャロルがさりげなく一瞥するだけだったりとか、そういう押さえた演出がたくさんあってとても素敵でした。キャロルに冷たくされて、電車の中でテレーズがワナワナと泣く場面も大好物で、高校の時、初デートで失敗→帰り道、中華料理屋で泣きながらチャーシュー麺大盛りを2回お替わりしたこととか思い出して、僕も泣いちゃいましたよ… (ノω・、) グスン 正直、トッド・ヘインズ監督の作品は「ベルベット・ゴールドマイン」だけしか観ていないものの、憧れの人に近づけた時の喜び表現とか、共通する部分があるような気がしないでもないって思わないこともないかもしれないって誰かが言ってましたよ、たぶん。


このワナワナ顔が100点! ルーニー・マーラちゃん、最高でした。
ワナワナ顔のテレーズ


2つ目は、カイル・チャンドラー演じるクズ夫ハージに“素直な気持ち”をぶつける場面が素晴らしかったこと。ちゃんと「昔はキャロルもハージを愛してたんだろうな…(´・ω・`)」ということが伝わってくるというか、あらためてケイト・ブランシェットの演技力に脱帽ですよ。さらに言ってることも非常にタメになるというか、最近の僕は「スティーブ・ジョブズ|」を観てから、「仕事と家庭のためにブログを辞めようかしら…」なんて悩んだりしたものの、すっかり「心に従って生きなければ人生は無意味だった!Σ(゚д゚;) ワスレテタ!」「ふさぎこんでちゃアタシらしくない!ヽ(`Д´)ノ」と気付かされて、明日から早起きして、サボってたダイエットも始めよう…って、何が何やらですな ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ


この台詞はその通りだけど、心に従いすぎて仕事と家庭に支障が出たらダメですよね、やっぱり。
心に従って生きなければ人生は無意味よ


3つ目は、ハッピーエンドだったこと。「50年代が舞台のレズモノ」となれば、迫害されたり断罪されたりして悲恋に終わりそうなムードがムンムンじゃないですか。そういう話って“心の狭いバカ”の勝利を見せつけられるみたいで、理不尽すぎて本当にキツい。僕が「ブロークバック・マウンテン」を観られないのは「悲劇的なオチを聞いてしまったから」という理由もあるのです。だから、テレーズとキャロルが魅力的なのもあって、「悲しい終わり方だったらイヤだなぁ」と心配しながら観ていたんですよ。

もうね、ドキドキしたのが、テレーズとキャロルがセックスをした翌日、セールスマンを装っていた私立探偵トミー(コーリー・マイケル・スミス)に情事が盗聴&録音されていたことが発覚する場面。あいつが近道を教えたのは、モーテル「ワーテルロー」に宿泊させるためだった…ってのは考えすぎですかね。確かに2人は迂闊ではありましたが、恋の炎に激しく焼かれたことがある人なら「人間、恋を止められないことはある」のはわかるだろうし、ベッキーさんと「クリスタルみたいに研ぎ澄まされた感性のフリした万年少年ヅラした、実はザーメンタンクみたいな男」にだって止められなかった事情はあるんだろうし、吉川晃司さんだって「恋を止めないで!ヘ(゚∀゚*)ノ アフフゥ!」と歌ってるじゃあーりませんか、あーりませんか!(突然、チャーリー浜さん風に)

つーか、「仕事だからな (゚⊿゚) ワルイナ」なんて言い放つトミーの野郎のゲスっぷりには怒り心頭であり、キャロルが銃を構えた時、僕のハートは「撃っちまえ!m9`Д´) ビシッ」一色。「トミーを射殺→キャロルとテレーズは逃亡の旅に→最後は車で崖からジャンプ!」と、すっかり「テルマ&ルイーズ」のオチを連想してフライング涙を流していたんですが、しかし。「キャロルからテレーズに別れを告げる→離婚して、キャロルは親権を手放すも、愛娘との面会権だけは要求する→キャロルがテレーズを呼び出す→これから2人の人生が始まる“予感”が漂って終了」って感じのハッピーエンドだったから、「良かったねぇ… (iДi) ウェェェェェ」と大泣きするとともに、つくづく撃たなくて良かったなぁと。人間、憎悪に囚われると、つい「やっちまえ!ヽ(`Д´)ノ」的な思考に陥りがちですけど、そんな時は深呼吸して、何が自分にベストの選択なのか、よく考えましょうね…って、どうやら文章の着地を見失ったようです (・ω・;) ドウシヨウ


愛想の良いセールスマンかと思いきや、ゲスな探偵だったトミー。クリティカルに憎い!
トミー(コーリー・マイケル・スミス)

撃ってしまえと強く思いましたが、ここで罪を犯さなくて本当に良かったですな… (`Δ´;) アブナカッタ
銃を構えるキャロル


ということで、基本的には感動したものの、唯一の不満がクズどもがのさばったまま終わったこと。いや、わかりますよ? こういう映画に因果応報なんぞを求めるのが無意味だってことぐらい、アタシだってわかってる。でも、頭では理解できても心が納得できないというか、愛娘リンディを人質にしてキャロルに嫌がらせを繰り返したハージwithその両親と、私立探偵トミーだけは苦しんで死んでほしかった…(心の狭い人の文章)。例えば、エンドクレジットで構わないから、「ハージと両親が南米に出掛けたら飛行機が墜落して、原住民に捕まって…」といった「グリーン・インフェルノ」のような展開は無理だったのか? まぁ、無理ですよね、すみませんでした (ノ∀`) バカネ


せめて「母親から娘を引き離す」という万死に値する行為をしたコイツだけでも死んでほしいということで。
ハージ(カイル・チャンドラー)

「犯行予告」で死ぬシーンをgifにしてみました。なんとなく溜飲が下がるような、無意味なような…。
射殺されるカイル・チャンドラー


ううむ、すっかり何が何やらな感想になっちゃいましたが(苦笑)、良い映画でしたヨ ( ;∀;)イイエイガダナー 「人が人を好きになる」という普遍的なことが描かれていて、たぶん誰が観ても「美しく感じる作品」じゃないかしらん。こういう映画がヒットして、「同性愛者は異常」なんて言う人が1人でも減ると良いですな。おしまい。

宇多丸師匠のわかりやすい時評がアップされているので、聴いてみて!




パトリシア・ハイスミスによる原作小説。アメリカではベストセラーだそうです。



サントラでございます。輸入盤デジタル盤もあります。



唯一観ていたトッド・ヘインズ監督作。サントラ、持ってます。



ケイト・ブランシェットが出演したトッド・ヘインズ監督作。ちょっと興味あります。



ケイト・ブランシェットが凄まじかったウディ・アレン監督作。僕の失敗感が漂う感想はこんな感じ



ルーニー・マーラちゃんのドラゴン振りが堪能できる映画。僕の感想はこんな感じこんな感じ






テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2016/03/05(土) 16:05:00|
  2. 記事(2016)
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